憧れの住む東京へ

憧れの住む東京へ

本の雑誌社/2023年1月26日発行/四六判/並製本/カバー装

カバーはCMYBk、表紙、飾り扉、帯は1色。

岡崎武志さんの上京ものの単行本の最新作。赤瀬川原平、洲之内徹、浅川マキ、田中小実昌、山之口獏、耕治人らの、戦前から戦後にかけての上京物語ということで、カバーは昭和時代の国鉄ではお馴染みの、硬券の切符をモチーフとしました。「六人の表現者」に合わせて、切符はハサミ痕を見るとわかりますが六種類あります。ちなみに父親が国鉄マンだったので硬券の切符のイラストを描けたのが嬉しかったです。父の定年退職時に二センチ?ぐらいの線路の輪切りをもらってきていた記憶があります。

昭和の歌100

昭和の歌100

君たちが居て僕が居た

小西良太郎

幻戯書房/2016年1月6日発行/四六判/並製本/カバー装

装画のイラストレーションも描いています。カバーは2色で表面加工はニス。帯は1色。

古本屋ツアー・イン・首都圏沿線

古本屋ツアー・イン・首都圏沿線

小山力也

本の雑誌社/2015年10月23日発行/四六判/並製本/カバー装

装幀、本文組版、イラストレーションも担当

古本仲間の小山さんの本です。たしかこの本で仕事するまで面識はなかったと記憶していますが、まぁそこは趣味の方向性は異なるものの古本で繫がった仲というか、楽しい仕事でした。ちなみに担当編集者は「おじさん三人組」のひとり、M里君です。カバー表のタイトル文字は手描きです。イラストレーションに合わせて、楽しく描きました。とはいえ、かなり情報量が多い本だったのでとにかく組版が大変でした。特に目次と古本屋一覧、そして索引が。こういうデータをうまく収めるのは好きな方なんですが、やってもやっても終わらない、鬼ような店数の多さです。そしてこれらの店に全て行っている小山さん……。

煙管の芸談

煙管(キセル)の芸談

渡辺 保

幻戯書房/2014年4月2日発行/四六判/上製本/カバー装/角背

装画は小村雪岱。カバーは2色で表面加工はニス。帯は1色。渡辺保さんの著書は小村雪岱の舞台装置研究の為に読んで勉強することが多く、著書の装幀の機会を頂けたのはとても嬉しいことでした。

いつもの旅先

いつもの旅先

常盤新平

幻戯書房/2014年1月22日発行/四六判/セミハード/カバー装

カバーは2色で表面加工はニス。帯は1色。モチーフは土の道や雪のつもった道の轍を真上から見たイメージで作りました。常盤新平さんのこのシリーズの三部作はそれぞれ、「都市」「庭」「道」を真上から見る形で描いて、装幀に定着させました。

東京の片隅

東京の片隅

常盤新平

幻戯書房/2013年11月16日発行/四六判/セミハード/カバー装

カバーは2色で表面加工はニス。帯は1色。モチーフはお寺や庭園などで見られる飛び石を真上から見たようなイメージで作りました。

アイネクライネな我が回想

アイネクライネな我が回想

音楽留学ドイツ語忘備録

茂木大輔

幻戯書房/2013年4月30日発行/四六判/上製本/カバー装

カバーは2色で表面加工はニス。帯は1色。天使や妖精に続く、小人ピエロモチーフ装幀です。これらのモチーフに装幀を創り上げるのがとても好きで、これからも機会があれば繰り返し使っていきたいです。