谷崎潤一郎と書物

谷崎潤一郎と書物

山中剛史

秀明大学出版会/2020年10月1日発行/A5判/上製本/カバー装/丸背

カバーは特色2色にタイトル部分をつや黒の箔捺し、表面加工はニス。帯は平和紙業「ぬのじ」に特色2色。

谷崎潤一郎とその書物の研究書です。カバーには本書で取り上げられている谷崎潤一郎の「書物」の装幀から採集した意匠を配しています。また、タイトルの「谷崎潤一郎」は小村雪岱が装幀を手がけた谷崎の『女人神聖』(春陽堂、大正9年)の函背に雪岱文字で描かれたタイトルから採集しました。表紙には彼の研究の土台となる蔵書群である本棚を配しました。表紙には、帯で「古書趣味と文学研究の越境・融合(ハイブリッド)」と謳う著者の本棚の写真を使用。著者の言葉だけでなく、その知の源泉も装幀に綴じ込みました。

最後に……、著者は長い付き合いの友人で、『谷崎潤一郎と書物』は初の単著です。その装幀を手がけることができたのはとても嬉しく光栄なことであり、またその本にライフワークである小村雪岱研究の一つ成果である〈雪岱文字〉を配し、彼にその装幀の本を渡せたことも重ねて嬉しいことでした。

140字の文豪たち

140字の文豪たち

川島幸希

秀明大学出版会/2020年7月30日発行/四六判/並製本/カバー装

初版本の世界の巨人である川島幸希氏が、アカウント名「初版道」としてTwitterでつぶやいてきた文学話をまとめた本です。大きな反響を呼び、即二刷になりました。

藻塩草

藻塩草

武富義夫さんのこと

私家版/2017年6月9日発行/A5判/並製本/表紙装

表紙には武富さんが愛用していたシガレットケースを、目次扉には愛用のライターを掲げています。神保町で打ち合わせ帰りに田村書店に寄ると武富さんがご主人と話しこんでいることが多く、そうするとこちらが棚を少し見たところを見計らってか武富さんはいつも珈琲に誘ってくれ、喫茶店で初版本話に花を咲かせました。靖国通りで武富さんを見かることが叶わなくなってしまったことはとても寂しいことです。

古本屋ツアー・イン・首都圏沿線

古本屋ツアー・イン・首都圏沿線

小山力也

本の雑誌社/2015年10月23日発行/四六判/並製本/カバー装

装幀、本文組版、イラストレーションも担当

古本仲間の小山さんの本です。たしかこの本で仕事するまで面識はなかったと記憶していますが、まぁそこは趣味の方向性は異なるものの古本で繫がった仲というか、楽しい仕事でした。ちなみに担当編集者は「おじさん三人組」のひとり、M里君です。カバー表のタイトル文字は手描きです。イラストレーションに合わせて、楽しく描きました。とはいえ、かなり情報量が多い本だったのでとにかく組版が大変でした。特に目次と古本屋一覧、そして索引が。こういうデータをうまく収めるのは好きな方なんですが、やってもやっても終わらない、鬼ような店数の多さです。そしてこれらの店に全て行っている小山さん……。