装幀の仕事:米川千嘉子『歌集 あやはべる』

短歌研究社から米川千嘉子さんの『歌集 あやはべる』です。
かりんの結社誌の表紙をここ数年デザインしているのですが、そのご縁で装幀の依頼を頂きました。確か半年ぐらい前には依頼を頂いたので、ゲラを読み込んで時間をかけてじっくりと作成した記憶があります。時間をかけて良い本が出来上がることもあれば、短い時間でも良いものが出来上がることもあるのでなんとも言えないのですが個人的にはかなり満足のいく装幀の出来になりました。
米川さんはこの歌集で第47回迢空賞を受賞されています。

判型:四六版
製本:上製本 丸背
   特色2色+箔 マットニス 
装丁:真田幸治

装幀の仕事:『銀座並木通り 池波正太郎初期戯曲集』

昨年装幀した本です。
幻戯書房から『銀座並木通り 池波正太郎初期戯曲集』です。
カバーのイラストも自分で描いています。
イラストは校了まで時間がなくても自分のテイストに合いそうな時は描いてしまいますね。

判型:四六版
製本:上製本 丸背
   特色2色 マットニス
装丁:真田幸治

お盆休み

今日は台風の影響で雨がかなり強めに降ったり、でもすぐに止んだり。
夜になって雨は止んだけれども、風はまだ強いですね。
立て付けの悪い窓の鉄枠がガタガタ鳴りっぱなしです。

今年のお盆も特に休みをとることなく仕事を進める予定です。
仕事先もお休みのところが多いので、電話もあまりなく明治通りも交通量が減り、集中して仕事ができる貴重な期間といった感じでしょうか。
ちょっと遅れ気味の仕事があるので、一気に挽回したいところ。

今日のベイスターズは勝利。得点圏打率12球団トップの筒香が初回のチャンスで当たり前のようにタイムリー。久しぶりに三上にセーブがついた。
今週は里見弴の随筆を文庫でゆっくりと読んでいます。

仕事明け

昼過ぎか、夕方前ぐらいと言っていいのかわからないぐらいの中途半端な時間にたてこんでいた仕事の区切りがついたので一休み。
近所のジュンク堂へ。時間のある時は地下一階の漫画を流してからエレベーターで9階へ上がり芸術書のタイポグラフィのコーナーなどをチェックして、エスカレーターで3階に降りて(冬場であればビックリガード向こうに見える夕日を見ながら)文芸書をじっくりと見る。まずは詩集を、それから裏向かいにある歌集と句集、さらに奥に進んで文庫や新書の新刊を、〆は単行本の新刊をチェック。
会計をすませた後は禁煙している時であればジュンク隣のカフェにでも入って購入した本を読むところだけれども、一日一箱ぐらいは空ける普通の愛煙家に舞い戻ってしまったので、カフェとジュンクの間の小道にある開いたばかり飲み屋へ。まだ開けたばかりにもかかわらず十数席はうまっている店のカウンターでビールの大瓶を注文して買ったばかりの本をひらく。とはいえ、酒場は大好きだけれども酒には弱い身としては大相撲の結びの一番を見終わるぐらいには店を後にするのですが。大瓶と串三本で大体800円ぐらい。18時までは飲み物が安いのです。
最後は赤ら顔のまま近所の古本屋、往来座を覗いて帰宅。

朗文堂で誕生日を迎える

先週の金曜日は仕事の区切りをつけてから神保町へ。古書会館。書窓会。相変わらず人気のあきつ書店さんの棚。かわほり堂もがんばっている。雑誌など資料を購入してから、神田の免許更新センターへ。久しぶりの免許更新。古書会館から歩いて行けるので重宝しています。

事務所に戻ってから入稿データを整えて大塚は六花書林へ。自転車で向かうにはよい感じの陽気になってきたなと。出来上がった大松達知さんの第四歌集『ゆりかごのうた』の見本を受け取る。第三歌集『アスタリスク』に続いて、六花書林からの刊行。大松さんと六花書林の宇田川寛之さんとの友情を強く感じる。中々できないことだと思うのです。その後、大塚で一番お気に入りの店で飲む。ここは日本酒も料理もかなりレベルが高い。その後、もう一軒。

その後、自転車は六花書林に置かせてもらって新宿へ。朗文堂。タイポグラフィ学会の定例会。は、もう終わっていた。ほとんどの人が終電前に帰ってしまったので、その後は片塩先生、大石さん、事務局長の松尾さんと三人で夜の3時ぐらいまでお酒を飲みながら雑談。そして誕生日を朗文堂で迎えたことに気づく。家がご近所の松尾さんと一緒にタクシーで帰ろうとするも、その前にラーメンでも食べよう!とゴールデン街のラーメン店「凪」を目ざす。が、こんな時間なのに(だからこそ?)結構な人数が列んでいたので、近場で飲み直してしまう。そこの飲み屋で頼んだラーメンはハナマサで扱っているラーメンの味がした。それはそれで美味いのだけど。朝7時、副都心線で帰宅。

装幀した本も、載せないといけませんね……。

三連休のあと

今年の年始は9連休とかなり長い休みでしたが、結局仕事をしない日がまったく無いというお休みになってしまいました。年末に仕事を預かり、休み明けに入稿といった形が何点か重なってしまい、結局帰省も日帰りでした(とは言っても実家は茅ヶ崎なので近いし、昔と違って池袋から乗り換え無しで帰れるのでで行き帰りは結構楽なのです)。そんなわけで今回の3連休が終わってようやく少しだけ落ち着いた感じです。

装幀の仕事では、幻戯書房からの常盤新平さんの本の装幀では四冊目となる『いつもの旅先』が月末に書店に並ぶ予定です。『私の「ニューヨーカー」グラフィティ』『東京の片隅』に続く本で、結果的に三部作となりました。この三部作と装幀の雰囲気は異なりますがもう一冊『明日の友を数えれば』という本の装幀もしています。『いつもの旅先』の装幀は、提案した案が瀟洒ながらもかなりシンプルな装幀だったので、どう受け取ってもらえるか少し不安な心持ちだったのですが編集者のTさんにはかなり喜んでもらえました。見本が届いたら改めてブログで紹介します。

三連休の中日

三連休とはいえ、仕事をしています。夜は友人と池袋駅近くで合流し、もつ鍋で新年会。お互いの仕事の近況など。スクーター屋をやっている友人にヴェスパ、ランブレッタの話を聞いたり、こちらは装幀を話をしたり。最近、ヴェスパはまったく乗っていない(150GSというのに乗っています)。
店を出た後、事務所でコーヒーを飲みながら、友人に漢字の「一」の考え方、扱い方についてじっくりと話し込む。「一般の人にはわからんだろうな〜」という真っ当な意見をもらったのだけれども、門外漢のタイポグラフィについての話をじっくりと聞いて、理解する努力をし、意見まで述べてくれるのは本当にありがたい。

装幀の仕事:松村正直『高安国世の手紙』六花書林

■装幀の仕事
松村正直『高安国世の手紙』六花書林

判 型:四六版
製 本:上製 丸背

カバー:ビバルデ(スノー)マットPP
表 紙:里紙(うすねず)
見返し:OKミューズコットン(かれは)
飾り扉:OKミューズコットン(しろ)
帯  :スノーフィールド(ホワイト)

花 布:はなぎれ50 伊藤信男商店
しおり:しおり24 伊藤信男商店

装幀 :真田幸治

版元は詩歌書の出版社、六花書林。版元処女出版の『東雲抄』から現在に至るまで、すべての装幀をやらせてもらっています。松村正直(まつむらまさなお)さんの本は前回の『短歌は記憶する』(六花書林)でも装幀を担当しました。カバーは特色とスミの二色で、タイトルはつや黒の箔押しです。

日録9月20日(金)

朝方、仕事の区切りをつけてから丸ノ内線で神保町(新御茶ノ水駅)へ向かう。早歩きでJR御茶ノ水の駅から坂を下っても汗をかかなくなってきた。夏は終わったのか。もう秋なのか。古書会館に到着したのは10時30分過ぎ。今日は和洋会。昭和一ケタの雑誌に目を通すも、ひっかかるものは少なめ。

適当に切りあげて五反田へ向かう。東部古書会館では「五反田遊古会」。ふと目はいった、あまり見ないタイトルの戦前の雑誌を手にとったところ、研究に関連がありそうな文章を発見。こういった資料との出会いは足をつかって地道に古書展に通うしかない。

夜は横浜へ。異動で地元に戻る友人を囲んで会食。皆、ヴェスパ繋がり。行きは副都心線経由で、帰りは湘南新宿ライン。湘南新宿ラインの方が早いよう。