2021年7月8日(木)

税務署に行って書類の提出。完璧。帰りにモスバーガーに寄ってコーヒーを飲みながら出がけに届いていた本を読む。メルカリで購入して、二週間後に到着。なんだったんだ……。福しんでラーメンを食べて帰ったが今日の福しんはイマイチだった。飲んでから食べるとあんなに輝いているのに。

7月5日(月)大正時代から続く資生堂の包装紙

1990年に続いて2015年の資生堂パーラーのパッケージリニューアルを手がけたのは仲條正義氏ですが、そのリニューアルパッケージのうちの一つの〈包装紙〉は大正13年に資生堂意匠部の唯一の創立部員である矢部季によるデザインが踏襲されています。(意匠部には小村雪岱も大正12年まで在籍しています)

またこの包装紙で採用されているデザインは、Aubrey Beardsleyが装幀を手がけたBen Jonson『Volpone』(1898年)の装幀で使用された文様の形を引用したデザインとなっています。

包装紙のデザインは後に後の意匠部部員の沢令花や山名文夫を初めとした意匠部のデザイナー達、そして仲條正義氏により手が加えられ、現代に続いています。

また、この包装紙のデザインは実は矢部は大正8年に装幀を手がけた北原白秋『白秋小唄集』(アルス)で既にこのデザインを採用している事を、拙稿「「資生堂書体」とその源流としての「雪岱文字」」(タイポグラフィ学会、2017年)で指摘しています。矢部季はデザイナーとしてだけでなく、詩人としても活躍しており北原白秋の近くにいた人物でもありました。白秋の著著に度々関わっていることも合わせて、拙稿で指摘しています。

ちなみに『白秋小唄集』は、白秋の弟、北原鐵雄の出版社〈アルス〉から刊行されています。とてもかわいらしい小型本です。

2021年6月30日(水)

今日の新幹線はお気に入りの駅弁はやめてマクドナルドにしてみた。が、朝のマクドナルドはいまいちピンとこなかった。池袋の事務所へ戻り一働きしてから肩痛の治療のため整骨院へ。先生に前々回にブックデザインを仕事にしていることを伝えていたので、帯は捨てていいのかどうかを聞かれたが、まぁ人それぞれですと返す。ぼくは仕事上、必ずとっておきますが。

2021年6月28日(月)

『かりん』(歌林の会)の7月号が届いた。3月までは展覧会〈複製芸術家小村雪岱〉で慌ただしかったりしてつい先日までまったく疲れがとれなかったけれども、最近ようやく読む気力が戻った。開いた目次ですぐにその字面に捉えられたのが「〈複製技術時代〉の短歌」という貝澤俊一君の評論。「複製」という言葉に対する現代における立ち位置が興味深いです。

2021年6月27日(日)『アーカイブと美術史』

先日、事務所にお越し頂いた資生堂の文化企業部のK氏に『アーカイブと美術史──『資生堂ギャラリー七十五年史 1919-1994』を編集執筆された綿貫不二夫さんにお話を伺う』(AMSEA、2020年)をお送り頂く。『資生堂ギャラリー七十五年史 1919-1994』を初めて目を通した時はその細部の情報まで徹底的に書き込む姿勢に驚いたものだけど、それもさもありなんという一次資料に徹底的にあたあった編集姿勢を確認することができた。四十代はこのほん本の編集に捧げたとのこと。

2021年6月23日(水)

新幹線の時間を勘違いして30分以上早く新大阪駅に到着。打ち合わせもあるしと早めの新幹線の自由席に乗車して帰京。いつもの駅弁。相変わらず美味しいのにとんでもなく安い。

池袋到着後、ベローチェでアイスコーヒーを飲みながらちょっと休んで事務所へ。本日は資生堂の方が三人来所。所蔵する戦前の資生堂資料をお見せしたり、色々お話しをうかがったり。ちょっとドタバタしてお見せできない資料があったのが申し訳ない。

宅配便を受け取る。こちらについては改めて。もうお気持ちが嬉しいです。夜は幸楽でラーメンと半チャーハン。久しぶりに普通のラーメンを食べたかった。

青幻社から大正から昭和初期にクラブ化粧品が経営していた出版社のプラトン社のモダンガール本が出ることを知る。大阪の出版社で文芸雑誌『女性』や『苦楽(クラク)』で知られているが、小村雪岱繫がりだと九九九会の仲間の水上瀧太郎『勤人』や里見弴『四葉の苜蓿』などの単行本も刊行していた。後に東京に進出。山六郎や後に資生堂意匠部で活躍する山名文夫も在籍している。ツイートでは6月刊になっているがAmazonでは7月刊になっているので遅れているのだろう。その遅れに親しみがわく笑

Twitterでアップしたプラトン社の雑誌の雑誌をこちらにもまとめておきます。

【プラトン社の雑誌『女性』】泉鏡花の「龍胆と撫子」や谷崎潤一郎の「痴人の愛」なども連載された雑誌『女性』。大正11年5月に刊行開始。左上から時計回りに大正12年2月号、大正15年3月号(表紙 山六郎『碧の手套』)、大正15年4月号(表紙 山六郎 表記なし)、昭和3年2月号(表紙 山六郎 表記なし)。

【プラトン社の雑誌『苦楽』】人気を博したプラトン社の雑誌『女性』に続いて大正13年1月に創刊され、昭和2年1月号よりタイトルの表記が『クラク』と変更されている。左上から時計回りに創刊号、大正14年10月号(表紙 山名文夫「クロス・ワード」)、大正15年2月号(表紙 山名文夫「道化」)、大正15年6月号(表紙 山名文夫「青葉」)。

2021年6月20日(日)

ランチは広州酒家へ。帰りに店を開けたばかりの古書往来座に寄り、昨晩の不忍ブックストリームⅡのb-spoの感想を伝える。夏目漱石の『こころ』など五冊の本の刷り部数を当てるクイズ。金曜日にリハーサルにおつきあいしたのだけど、完成度がググッッとあがっていた。しかし日差しが強くなってきた。夏が近づいてきている。

夜はニコニコ美術館の「静岡県立美術館「忘れられた江戸絵画史の本流」を巡ろう(出演:橋本麻里)」を見る。これはおもしろかった。生放送でここまでコンパクトにわかりやすく話すのは学芸員さんの準備はかなり大変だっと思う。行きたいが今週末まで。大阪の講義の翌日に打ち合わせを入れていなければ寄れたのだけど。

2021年6月19日(土)

夕方、整骨院に行ってから土曜日も動いている六花書林へ。都電荒川線で雑司が谷霊園の停留場で乗車して、東池袋、向原と二駅で下車。大阪のおみやげをお渡ししてから、ゲラを一本受け取る。駅前の焼肉屋へ。

あまり旅への思い入れはないのだけど、さすがにちょっと遠出したくなり、若し行くとしたら美味しい食事が堪能できそうな台湾かなと想像にふける。せめてもと台湾を舞台にした小説をと思い調べたら、ちょうど乃南アサの『六月の雪』(文春文庫)が文庫化されていたので購入。主人公の孫娘が、戦前の台湾が日本の植民地でだったことを知らない記述があり、おばあちゃんと同様に驚いてしまう。現代の教科書はあまり戦前の制作について書かれていないのか。

そうそう、股旅堂から注文品が届いていた。小村雪岱による装幀の花柳章太郎『水中花』(はなやぎ会、昭和7年)。外装無しで完本。目録発行前の股旅堂さんのツイートの画像に写っていて所持本より綺麗そうだなと思っていた本。

2020年8月13日(木曜)

『本の雑誌』2020年9月号、特集「つぶやく出版社!」を購入。めちゃくちゃ面白い。この暑い中、先日に続いてめちゃくちゃ美味しい豚カツ屋に列びながら、そして食べながら読む。装幀家が色校正をアップするのは喜ばれるのか。確かに装幀関係の皆さんがツイートしているのを結構見かける気がする。