『本の雑誌』3月号に『おせん』が取り上げられました

ジュンク堂池袋本店にて『本の雑誌』の今月号を購入し、西村賢太氏の日乗に目を通してから、拾い読みしていると「新刊めったくたガイド」の北上次郎欄で拙編著の小村雪岱挿絵本『おせん』(幻戯書房)が取り上げられているのを発見! 嬉しい。しかも解説の「これを一番書きたかった!」という箇所を取り上げてくれていて重ねて嬉しい。

朝日新聞の読書面に『おせん』が紹介されました

朝日新聞2月5日付(土)の読書面に昨年末発売の『おせん─東京朝日新聞夕刊連載版』(邦枝完二著・小村雪岱画 真田幸治編、幻戯書房)が紹介されました。解説も入念に調査した箇所を取り上げて頂いてます。書評で取り上げてもらうのは期待していなかったので、こうした形で紹介して頂ける機会を頂けたことは、雪岱の仕事を多くの人に知ってもらえる上でとても嬉しく感激しています!

東京堂書店(神田神保町店)の週間ベストセラー第6位にランクアップ!

拙編著の『おせん 東京朝日新聞夕刊連載版』(邦枝完二・小村雪岱、幻戯書房)が先週に続いて東京堂書店(神田神保町店)の週間ベストセラー(2022/1/11調べ)にランクインし、しかも一つ上がって第6位です!東京堂書店さんには入口すぐ左のところでフェアを開催して頂いています。ありがとうございます!

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2021年11月19日(金)趣味展

早めに起きて仕事を済ませ、書きかけだった『日本古書通信』用の原稿もなんとか仕上げて古通の編集者の樽見さんに送信。9時過ぎに事務所を出て神保町は東京古書会館へ。本日は趣味展。いつも趣味展の日は早めに列んでいるので知らなかったが、遅めに来るとこんなに列んでいるのかという長い長い行列である。

一階で検温と手の消毒を済ませてから階下に降りるとすでに開場になっていた。扶桑書房さんの棚であれこれ。最初に目に入ったのは村松梢風の個人誌『騒人』。この雑誌、小村雪岱が度々表紙絵緒手がけているだけなく、雑誌タイトル文字を雪岱文字で手がけている雪岱とは縁の深い雑誌。また発行元の騒人社からの刊行本の装幀もかなり好い装幀で手がけています。ダブりもあるものの9冊購入。

それと徳田秋聲の『何処まで』(新潮社、大正11年)という本を見つける。誰かが戻したものだろうか。おそらく竹久夢二による装幀であろうこの本、今まで実見したことがなく、結構珍しい気がする。

追記(2021年11月25日):この本について常日頃お世話になっているKさんからわざわざご連絡を頂いて、この本が今まで夢二装であると指摘されたことがないことを知る。時間に余裕が出来たらしっかり調査してみようと思う。

そして今回の趣味展の大金星がこれ。後藤宙外旧蔵の『新著月刊』が2冊! 2冊とも裏表紙が茶紙に替えられていたので始めは悩んだものの、泉鏡花「蛇くひ」収載の号の裏表紙をよく見たら、それが僕も何冊か持っている雑誌『芸術殿』からの茶封筒を流用したものであることに気づき、宛名を見て衝撃を受ける。なんと『新著月刊』編集人である「後藤寅之助」宛! そして、これはと思い見直してみたところ表紙にも裏替表紙にも「宙外文庫」の印を発見する。急いでもう一冊を見てみれば、こちらの裏表紙には「後藤宙外」宛の茶封筒が流用されていた。どちらも昭和8年の封筒なので昭和に入ってからおそらく宙外自身が修復に流用した可能性が高い。近代文学史的にも、編集人旧蔵のしかも改装とはいえ、宛名のある茶封筒で改装されている本は中々重要な資料ではなかろうか。

今日は午後は重要案件があったのでもう少し粘りたかったが、早めに切りあげて丸香へ。寒くなってきたので暖かい丸天が染みる…。古書会館へ戻るも会計の列が長く、会計は明日にして12時には古書会館を後にする。

2021年7月8日(木)

税務署に行って書類の提出。完璧。帰りにモスバーガーに寄ってコーヒーを飲みながら出がけに届いていた本を読む。メルカリで購入して、二週間後に到着。なんだったんだ……。福しんでラーメンを食べて帰ったが今日の福しんはイマイチだった。飲んでから食べるとあんなに輝いているのに。

7月5日(月)大正時代から続く資生堂の包装紙

1990年に続いて2015年の資生堂パーラーのパッケージリニューアルを手がけたのは仲條正義氏ですが、そのリニューアルパッケージのうちの一つの〈包装紙〉は大正13年に資生堂意匠部の唯一の創立部員である矢部季によるデザインが踏襲されています。(意匠部には小村雪岱も大正12年まで在籍しています)

またこの包装紙で採用されているデザインは、Aubrey Beardsleyが装幀を手がけたBen Jonson『Volpone』(1898年)の装幀で使用された文様の形を引用したデザインとなっています。

包装紙のデザインは後に後の意匠部部員の沢令花や山名文夫を初めとした意匠部のデザイナー達、そして仲條正義氏により手が加えられ、現代に続いています。

また、この包装紙のデザインは実は矢部は大正8年に装幀を手がけた北原白秋『白秋小唄集』(アルス)で既にこのデザインを採用している事を、拙稿「「資生堂書体」とその源流としての「雪岱文字」」(タイポグラフィ学会、2017年)で指摘しています。矢部季はデザイナーとしてだけでなく、詩人としても活躍しており北原白秋の近くにいた人物でもありました。白秋の著著に度々関わっていることも合わせて、拙稿で指摘しています。

ちなみに『白秋小唄集』は、白秋の弟、北原鐵雄の出版社〈アルス〉から刊行されています。とてもかわいらしい小型本です。

2021年6月30日(水)

今日の新幹線はお気に入りの駅弁はやめてマクドナルドにしてみた。が、朝のマクドナルドはいまいちピンとこなかった。池袋の事務所へ戻り一働きしてから肩痛の治療のため整骨院へ。先生に前々回にブックデザインを仕事にしていることを伝えていたので、帯は捨てていいのかどうかを聞かれたが、まぁ人それぞれですと返す。ぼくは仕事上、必ずとっておきますが。

2021年6月28日(月)

『かりん』(歌林の会)の7月号が届いた。3月までは展覧会〈複製芸術家小村雪岱〉で慌ただしかったりしてつい先日までまったく疲れがとれなかったけれども、最近ようやく読む気力が戻った。開いた目次ですぐにその字面に捉えられたのが「〈複製技術時代〉の短歌」という貝澤俊一君の評論。「複製」という言葉に対する現代における立ち位置が興味深いです。

2021年6月27日(日)『アーカイブと美術史』

先日、事務所にお越し頂いた資生堂の文化企業部のK氏に『アーカイブと美術史──『資生堂ギャラリー七十五年史 1919-1994』を編集執筆された綿貫不二夫さんにお話を伺う』(AMSEA、2020年)をお送り頂く。『資生堂ギャラリー七十五年史 1919-1994』を初めて目を通した時はその細部の情報まで徹底的に書き込む姿勢に驚いたものだけど、それもさもありなんという一次資料に徹底的にあたあった編集姿勢を確認することができた。四十代はこのほん本の編集に捧げたとのこと。