遅ればせながら打ち上げ そして五反田古書展

朝一で五反田古書展に行くつもりが区切りがつかず事務所で仕事。結局そのままで午後半ばに神保町に打ち合わせへ。打ち合わせ後、ミロンガで一服。その後五反田へ。閉場間際の南部古書会館。五反田は朝一か、神保町での即売会をチェックした後のお昼ぐらいにはいつも行っているので、冬のこの暗がりの中を古書会館に向かうのはもしかしたら初めてのことかも。資料系の雑誌を四冊ほど購入。最後の客になってしまう。800円也。

『花森安治装釘集成』を購入して帰宅。11月に満を持して刊行。予告から購入するつもりではあったけれども仕事に追われていつのまにか一月も経っていた。

ちなみに同じタイミング(11月刊行)で『花森安治の従軍手帖』(幻戯書房)の装幀をしています。こちらは日を改めて紹介しようかなと。

ギュウギュウ詰めの山手線を新宿で降りて総武線で阿佐ヶ谷に。今晩は10月に刊行されて装幀と本文デザインを手がけた小山力也さんの『古本屋ツアー・イン・京阪神』の打ち上げ。18時55分待ち合わせ。けれども待ち合わせ場所には誰もおらず、ちょっと待っていると編集者の宮里君が登場。小山さんは急な仕事がはいったとのことで、二人で小山さんの制作日記でも書かれている居酒屋「駒忠」へ。とりあえずは二人で乾杯。少し遅れて小山さん、宴半ばに校正をしてくれた田中さんが到着。気づけば22時半。楽しい時間でした。帰りも山手線は満員で池袋まで我慢できず目白で下車。仕事の資料や即売会で購入した本を忘れないようにしながら千鳥足で帰宅。

img_3819

大塚の新しいPC

六花書林の宇田川さんからパソコンのことで相談を受ける。調子がかなり悪いとのこと。新年を気分一新で迎えようということで新しいパソコンを買ってきて貰い、こちらは仕事に区切りがついた17時過ぎにデータの移行の手伝いに大塚に向かう。予定よりもちょっと時間がかかったけれどもメーラーの設定を無事移行。事務所のエアコンがちょっと壊れていて暖房が効かないとのこと(冷房は効くらしい)、これから冷え込むだろうし心配なところ。いつもは二軒目に行く焼き鳥の店「鳥晶」に。冷えた体に鳥スープをかけた雑炊が染みた。

img_3813

「小村雪岱とその周辺7──雪岱を送る4」(「日本古書通信」連載)

連載で書かせてもらっている「小村雪岱とその周辺」も今回で7回目。副題にある「雪岱を送る」にあるように、昭和15年の雪岱の他界に際しての雪岱の友人や仲間たちの追悼文や追悼展覧会などを取り上げている。今回は美術新協による「故小村雪岱氏遺作展」のパンフレットを。雪岱が友人に話した鏡花本に対する直截な証言も引用している。

img_3823

「六花」vol.1

営業時間もそろそろ終えようとしているジュンク堂の三階を散歩する。と、短歌の棚に六花書林から刊行された「六花」vol.1が面出しされていたので撮影。かなり減っている。

img_3808

img_3807

12月7日 定例会

昨晩は今年最後のタイポグラフィ学会の定例会だった。いつものように朗文堂の一部屋をお借りして色々と。今年最後とのことでちょっと飲む。片塩先生を訪ねて西からのお客さんもいらしたり、楽しい夜でした。

終電もなくなってしまったので同じ方向の二人と一緒にタクシーで帰宅。一人で朗文堂のビルを後にすると、出てすぐそこにある博多天神に足を踏み入れてしまうので皆で帰ったのは良かったかも。

まぁ池袋に着いたら着いたで遅くまで営業しているラーメン屋がすぐそこにあるのだけど。

下の写真の小径を抜けると朗文堂のはいったビルが出迎えてくれる。

fullsizeoutput_243

二回目の古書目録

先月末、扶桑書房の速報が郵便受けにはいっていた。驚いた。なぜって、11月半ばに既に一度届いていたのに、二週間も経たないうちにふたたび届いたのだから。扶桑書房はここ数年「速報」として毎月目録をだしているけど、薄手とはいえ内容は毎回充実、しかも懐に優しい値付け。ありがたい。注文品は無事落手。12月にも古書目録はでるとのこと。見習って働きたい。

即売会の方は「書窓会」で落ち着いたと思ったけれども今月はまだ「五反田古書展」「新宿展」「ぐろりや会」があった。まだまだ今年は終わらない。

先日の書窓会の初日、ふと手にした雑誌がかなり貴重なものだった。今まで不明な部分が多い時代のことを本人がしっかりと書いていた。確認したところ、やはりあらゆるデータベースにも登録されておらず、こういった資料は結局は足で稼ぐしかないのだなと改めて思う。

原稿がようやく書き終わりそうだが、入稿ラッシュで最後の〆が出来ない。

『タイポグラフィ学会誌08号・09号』論文発表会 2016年11月23日

既に2週間近くたってしまったが、11月23日(水・祝)にタイポグラフィ学会主催の『タイポグラフィ学会誌08号・09号』論文発表会(場所:東洋美術学校D棟学生ホール)にて論文の発表で講演をした。
昨年の学会誌『タイポグラフィ学会誌08』にて発表した論文「雪岱文字」の誕生──春陽堂版『鏡花全集』のタイポグラフィ」を元にしたもの。
学会誌では取り上げるられなかった手持ちの資料を色々展示したので、多少は楽しんでもらえたかなと。
個人的には資生堂書体関係者の方にいらして頂き、お話しできたのは嬉しかった。

●要旨
装幀家、挿絵画家などとして再評価が著しい小村雪岱であるが、その評価は主に泉鏡花の著書、「鏡花本」の装幀によるところが大きい。その雪岱の装幀において、雪岱独自の文字「雪岱文字」が実は大きな役割を担っていたという事実は知られていない。
 また、「雪岱文字」は雪岱が大正期に在籍していた資生堂の和文ロゴタイプの成立にもは大きく寄与している。そして春陽堂版『鏡花全集』の函の装幀において主要な構成要素として採用され一つの完成を見ることになる。今まで論じられることの なかった「雪岱文字」が、どのように誕生し、展開されていったのかを考察する。

サラマ・プレス倶楽部 忘年会 2016

昨日、12月3日(土)は四ツ谷でサラマ・プレス倶楽部(6月までアダナ・プレス倶楽部)の忘年会でした。
諸用で閉場間際の書窓会は東京古書会館に寄った後に中央線の快速に乗って四ツ谷へ。去年の忘年会と同じ場所だったので道に迷うことなく無事到着。去年と違う路を通って向かっていたら、知らなかったラーメン店を発見して心のメモをする。
会場では大石さんの指揮の下、忘年会のメインの蒸し餃子のための皮を皆でつくる(サラマ/プレス倶楽部の忘年会では餃子を皆で皮から作るのが恒例)。出来上がりを実際に口に運んでみると、やはりというか、手作りの餃子の美味しい。皆で作る楽しさが表れるのが、皮が厚かったり、薄かったり、それぞれの餃子がばらばらだったりすること。皮作りは個性がでる。
「Viva la 活版」の鹿児島、新潟、長崎?のスライドを流しながら、活版のことやタイポグラフィのこと、「Viva la 活版」で訪れた土地の話に花を咲かせた。
忘年会終了後、朗文堂に寄って片塩二朗先生にお話しを伺ったりしている内に、終電時間も過ぎ結局朝方に帰宅。