装幀の仕事 熊谷純歌集『真夏のシアン』短歌研究社

真夏のシアン200dpi

装幀の仕事の紹介です。熊谷純さんの第一歌集『真夏のシアン』(短歌研究社)です。熊谷さんが短歌研究新人賞に応募された時に審査員をされていた米川千嘉子さんの繋がりで私にきたのかな? 米川さんの歌集『あやはべる』のような装幀という御希望でしたが、やはり何冊も出されている方の歌集と第一歌集だと(ちなみに熊谷さんが挙げてくださった『あやはべる』は私もとても好きな装幀の一冊です)、装幀の立ち位置も異なるのでゲラを読んでこちらで相応しいと思える装幀をお渡ししました。形にするのに少々手間取りましたが、個人的にも気に入った装幀に仕上げることができました。カバーのイラストレーションは線香花火のはじけているイメージを描きました。ゲラを読んでいると、そのイメージを具現化するデザインやイラストレーションがなんとなく浮かんで、実際にペンで描いたり、Photoshopで処理を加えたりするのですが、この『真夏のシアン』は最終的にはするするっと進みはしましたが、何度も異なるアプローチで描いたので中々苦労しました。

[四六判 上製 丸背]
カバー:村田金箔つや銀(タイトルと著者名のローマ字)+2C(特色+Bk)